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アドラー心理学

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多くの人は、人生の節目において、現在の自分を見つめ、過去を振り返り、そして未来に向かって「もっとがんばりたい」と思った経験があるのではないだろうか。

学生ならば、成績表をもらったときに、「うん、やっぱり努力が足りなかったな。よし次はもっとがんばるぞ」とか決意したりしますよね。

社会人であっても、結婚や転勤、または新年など様々な節目のたびに、気持ちを新たに「頑張ろう」と思ったりするのではないでしょうか。

そして、しばらくはがんばるだけれど、いつしか気持ちが薄れ、日常に流されて、いつもの自分に戻っている、なんてことも少なくないのではないでしょうか。少なくとも私は、何度もそんなことを繰り返している気がします。

そして、ふとした時に、「この頃どうもやる気が出ないなぁ。もっと頑張らなくてはいけないのに…」こんなふうに感じることもあるのでは。。。

もちろん、決めたことをしっかりと貫き通し、成果を出せる人もいると思います。しかし、私のようにいつしか決意した気持ちが薄れていってしまう人も少なくないのではと思います。

では、なぜ時間の経過とともに、決意の気持ちは薄れていってしまうのでしょうか。

それは、「心のガス欠」になってしまっているからなのです。節目で決意した時は、十分にあった「やる気」に対し、何らかの阻害要因が働き、一時的に「心のガソリン」が切れてしまっている状態なのですね。これが、「心のガス欠」の状態です。

今回は、この心のガス欠を引き起こす「阻害要因」について、アドラー心理学の視点からまとめていきます。

 

 アドラー心理学

一時的にやる気をなくし、でもそんな自分を何とかしたいという思いがあり、必死にもがいている人が、その状況を脱出するための処方箋はあるのでしょうか。
その答えを探るための大きなヒントになるのが、「勇気づけの心理学」といわれるアドラー心理学です。

アドラーは、「勇気」という言葉を「困難を克服する活力」といい換えています。これはまさに「やる気」のことですね。だから「やる気が出ない」というのは、アドラー流にいえば、勇気がくじかれた状態という事なのです。

そして、アドラー心理学によると、勇気がくじかれて、やる気を損なう要因は大きく3つあるそうです。この3つの要因について整理してみましょう。

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1つ目の要因:「目標が見えていない」

ひとつ目の要因は、目標が見えていないという事です。よし、頑張るぞ、と決意を固めても、具体的な成果目標や行動目標を定めていなければ、その気持ちはいつしか薄れていってしまいます。気持ちだけが空回りして、先に進まない状態になってしまうのですね。どこに向かっているのかわからなければ、人はやる気の出しようがない。だから、がんばろうって気持ちになった時は、きちんと目標を定めることが大事なのです。


2つ目の要因:「目標が高すぎる」

高い目標に向かって突き進むのは、一見すると正しい姿勢に思えますよね。成績も受験もある意味では競争ですし、社会に出ても様々な競争はあります。2番目でいいや、と思っていれば、3番目になってしまう。だから一番上を目指すのだ、と思う人も多いでしょう。そんな方々には、「目標を高くすることの一体どこが問題なのか」と疑問に思うかもしれません。

しかし、アドラー心理学では、高すぎる目標はやる気を損なう要因として要注意とされています。挑戦する前から「こんなのムリだ」「絶対に達成できない」と心のどこかで諦めてしまう可能性があるからなのです。

周囲の人々の期待などから、自分の意思とは異なるところで、高すぎる目標を課せられてしまうこともあるかもしれません。親が●●高校に行ってほしいと言っている、お前ならこのくらいの成績が取れるだろう、などと言われる場合です。

こんな時はどうするか。

そんなときは、真に受けて未達に終わり、挫折感を味わうのではなく、自分で納得できる目標に置き換えてしまえばいいのです。

いわば、目標を「値引き」するのですね。これは目標を下げるという事ではありません。自分が納得できて、頑張ることができる目標を第1段階として、スモールステップを踏めるようにするのです。いきなり高いところを目指すのでなく、手が届きそうな、少しがんばれば達成できそうなところから、段階的に進むのです。

このようにして、高すぎない目標を目指すことが大切なのです。


3つ目の要因:「自己イメージが極端に低い」

目標と現実にギャップがあるのは当然なので、そのギャップを正しく認識し、正しく扱うことができれば、むしろ有効な動機づけとなります。

しかし、そのギャップから生まれる劣等感が強すぎる場合に「やる気」が損なわれることがあるので注意が必要です。「どうせ自分なんて」が口癖になっている人などは、このケースに当てはまることが多いようです。

そのような場合は、自己イメージが低いからギャップが大きいのだ、だから自身が持てないのだ、という事をしっかり認識することから始めましょう。そして、自分が思うほど、自分はダメな人間ではないんだ、と言い聞かせてみましょう。

目標を達成した自分の姿、成功したイメージを思い浮かべ、前向きになれるように気持ちを切り替えていきましょう。そして、心の中にある「頑張りたい」という気持ちと真正面から向き合ってみましょう。

 

まとめ

 がんばろう、と決意することは簡単。難しいのは、その気持ちを持続すること。そして、それを行動にしていくことですよね。
七転び八起きという言葉もありますが、人は何度でもやり直せるのです。一度の失敗であきらめずに、フレッシュな気持ちで何度でも立ち上がる。そんな人がいつか成功をつかむのじゃないかなあと思うのです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。