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夏を制する者は受験を制す。さあ、夏の学習計画はどう立てる?

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夏を制する者は受験を制する、という言葉があります。毎年受験生を見ていると、夏を境に大きく成長する生徒が必ずいます。受験生にとって、夏をどう過ごすのか、という点は本当に大切なのだなと実感します。今回は、その夏の過ごし方に焦点を当てていきます。

受験生ならば、入試まであと半年足らず。のんびりしていた人たちもそろそろ本気モードに突入する時期です。「合格するためには、どのような勉強をすればいいのだろうか」という焦りや不安も出てくるかもしれませんが、ここで先を急いではいけません。まずは、なんとなく夏休みを迎えたり、毎日をダラダラと過ごしたりしないことが大切です。夏休みに「何を」「いつまでに」「どうやって」学習していくのかといった具体的な目標や課題を持ち、それを達成するための計画を立てることが第1歩です。

夏に何を頑張るのか?

課題を洗い出そう

学習計画をたてましょう、と言われても何から手を付けたらいいのか分からない、と頭を抱える必要はありません。はじめにやることは、これまでの学習を振り返り、科目や分野の得意・不得意を見極めることから始めればいいのです。これまで学習してきた問題集などで総復習を行いながら、課題を洗い出しましょう。模試結果を振り返って、弱点単元をチェックしておくことも有効です。
夏休みの学習のポイントは、主要科目をバランスよく学習すること、受験校に対する標準レベルまで確実に身に付けることです。好きな科目ばかり勉強してしまったり、逆に苦手科目のみ頑張って他の科目がおろそかになるなど、バランスの悪い学習にならないように気を付ける必要があります。教科バランスを意識しながら、各教科とも知識や考え方を十分に理解していない分野を重点的に学習できるように学習計画を立てると良いでしょう。また、夏休みの学習計画を立てる上で、注意していただきたいことが二つあります。

1.学習計画は詰め込みすぎない

ひとつ目は詰め込みすぎないことです。張り切って、欲張ってはいけません。夏休みは長いから、と「あれもこれも」と欲張った計画は達成できないことが多いのです。結果的に課題を積み残し、成果の出ない夏になってしまわないとも限りません。学習計画は余裕をもって組むこと、その上で余裕があったらこれもやろう、というように柔軟に対応する準備をしておくといいですよね。

張り切って、詰め込みすぎた計画を立ててはいけないのね。

2.具体的な目標を立てよう

ふたつ目は、目標を具体的にすることです。例えば、「この問題集を夏にやろう」という目標は漠然としすぎています。200ページの問題集を40日で片づけるなら、1日5ページ、というように大きな目標を1日の行動レベルに小さく分解して考えていきます。そして、5ページやるのに1時間かかるから、「いつやるか」というように落とし込んでいくのです。

1日の行動レベルに落とし込むことがポイントなんだね。

3.空白の日を作ろう

「詰め込みすぎない」という事ともつながりますが、空白の日、あるいは予定の少ない日を意識的に作っておくことで、思うように進まなかったときに学習予定を修正することができます。学習予定を立てたときは、張り切って計画を立てると思いますが、思うように進まないことも多いと思います。そんな時に、余裕が全くないと修正ができずに、嫌になってしまいますよね。だから、あらかじめ修正することも意識して学習計画を立てておくのです。もしも順調に学習が進んでいるのならば、その日はプラスアルファの学習を進めるようしましょう。

模試結果を活用しよう

前を見るだけでなく「振り返る」ことも大切

塾の夏期講習への参加、日々の学習を頑張ること、それはもちろん大切です。目の前の課題に集中して取り組むことで前に進んでいく実感が得られるでしょう。しかし、秋以降のことも考えると、「振り返り学習」が習慣化されているかどうか、という点も大切です。秋以降に成績を伸ばし、合格する生徒たちはこれがしっかりとできています。
「振り返り学習」の柱は、模試を中心とした解き直しです。

模試は本番ではない

模試が返却されると、合格判定に目が行きます。そして、その結果に一喜一憂することもあるでしょう。「合格」の判定が出ないと落ち込みますし、あきらめようか、と弱気になることもあると思います。しかし、模試はあくまで模試であり、「入試本番ではない(だから良かったね)」のです。多くの模試は、合格判定だけではなく、設問別の正答率などの分析があると思います。むしろその部分をよく読んで、入試までに何を身に付けなければいけないのか、自分の弱点はどこなのか、という事を理解するようにしましょう。

ついつい合格判定ばかり気にしてしまうけど、弱点を把握することの方が大事なんだね。

不正解を分類する

同じ不正解でもその内容によって対応が変わります。まずは、自分の不正解の中身をしっかりと分析してみましょう。不正解を分析する視点では以下の3つに分類することがポイントになります。

・ケアレスミスで✖だった(考え方は合っていた)
・しっかりと答えたのに✖だった(考え方が間違っている)
・何も書けなかった(手が出なかった)

上記の視点で分析し、今後の学習計画を立て直していきましょう。計算問題で多くミスをしているなら、計算力が課題になりますから、継続的なトレーニングが必要です。後半時間不足になったのなら、日頃から時間を意識した学習をしなくてはいけません。解説を読み直して、その意味が理解できているのならあと少しで解けるようになるはずです。解説を見ないで、もう一度解きなおしてみましょう。解説の意味が分からないのならば、その単元の基本をもう一度学習しなおす必要があります。自分に何が足りないのか、それをしっかり把握して、今後に生かすことが大切なのです。

夏休み、残り2週間の過ごし方

計画の見直し

夏休みも残り2週間くらいになったら、残りの時間を有意義に過ごすために、前半を振り返り、計画の見直しを行いましょう。お盆の前、8月10日前後でしょうか、学習計画の区切りの良いタイミングで、あらかじめ振り返り日を決めておきましょう。はじめに立ては計画だけで走り切るには、夏休みは長すぎるのです。

仕分け

振り返りの手順として、まず「できたこと」「できなかったこと」の仕分けを行います。さらに、模試の振り返りなどを通して、新たに見つかる課題なども洗い出しましょう。それをもとに残りの期間で「やるべきこと」をはっきりとさせていくのです。

優先順位の確認

「やるべきこと」がたくさんあっても、時間は限られています。残り2週間を有意義に過ごすために、何から始めるか、という「優先順位」を考えましょう。その際のポイントは以下の3点です。

①好き嫌いに左右されない
②まとまった学習時間が必要なことを優先する
③初めに立てた夏の目標を柱にする

「好き嫌いに左右されない」とは、つまり科目バランスを意識するという事です。残り2週間も偏った学習にならないように意識しましょう。また、秋以降は休日もイベントや学校行事、塾の特訓授業などまとまった自主学習の時間をとることが難しいことも予測できます。夏にしかできないことを優先させましょう。そして、初めに立てた計画の中で、「この夏に最低限これは達成しよう」という課題については、優先順位を高めて、何としても達成できるように頑張りましょう。

夏にしかできないことを、夏にしっかりとやり切ることが大切なのね。

まとめ

最後にもう一度言わせていただくと、「夏を制する者は受験を制す」のです。これは、本当のことだと思います。一生の中で、受験生として過ごす夏は何回もありません。いつか振り返った時に「あの夏は本当に頑張った」と言える夏休みを過ごしてほしいと思います。受験に失敗した生徒が、「あの時頑張っておけば…」という事がありますが、その「あの時」が、まさに「この夏」なのではないでしょうか。
受験生の皆さんが、充実した夏休みを過ごせますように。