「逆風は振り返れば追い風になる」
最近見た映画の中のセリフで聞いたフレーズです。苦しい状況の中でも、少し視点を変えれば、前向きに状況は変わる、という意味でしょうか。何か、琴線に触れて、心に残りました。発想の転換と言えば簡単ですが、いざ逆風に吹かれているときに、それを追い風にすることはなかなか難しいですよね。
逆風がないと飛行機は飛ばない、という言葉もあります。逆風を受けてこそ、飛行機は強い揚力を得ることができるのです。逆風を、力に変える。それは、実生活ではとても難しいことでもあります。
自分の人生を振り返った時に、なにくそってことがエネルギーになったことは、確かにありました。「お前には無理だよ」って先生に言われて、その言葉を見返すために必死で努力した経験があります。その言葉を放った先生は、たいしたつもりもなく、何気なくその言葉を放っていたらしいのですが、言われた本人だけがムキになって。
風を感じる感受性が、若い人と年を取った人では違うのかもしれません。やっぱりその辺の感性は、年を取ると鈍くなるのかもしれない。
逆風が吹いているのに、まあ何とかなるかと思ったり、実際に経験があるから何とかその状況を切り抜けたりできてしまう。無難にこなせてしまうのですね。
「無茶と書いて、チャンスと読め」
同じ映画に出てきた言葉。
無茶と書いてチャンスと読め
これも年齢とともに薄れていく感覚。無茶をしたらどうなるか、それを経験から分かっているから自粛してしまうのが年寄りなんだろう。可能性が低くても、そこにチャンスがあるならば、勝負するという感覚。男はこれをなくしてはいけない。
自分が生きてきた爪痕を残せている人は、きっとこの感性を持っている。
逆風に立ち向かい、成功の可能性が少ない無茶をする、そんな生き方を貫くのが男のロマンですよね。
映画の感想と独り言でした。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。