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必見!受験生の親の心得

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こんにちは。ORIONです。

「受験生の親として、子供とどのように接していったらいいですか」と相談されることは良くあります。また、「家にいると親がうるさくて、ストレスがたまるんです」という生徒からの声もよく聞きます。親は受験生にとって、最高の理解者であり、サポーターでありたいという思いを持っていると思いますが、なかなか難しいのも現実です。では、どのように接していけばよいのか、親だって悩みますよね。今回は、その辺りのことをまとめます。

 子供より気合が入っている親はNG

 

受験に対し、親のほうが力が入っていて、説明会に行ったり、参考書や問題集を買ってきたりとやたら熱心で、というパターンはうまくいかないことがほとんどです。親が子供の代わりに受験のことを考えれば考えるほど、子どもにとっての受験は他人事になっていきます。我が事として受験を受け止めることができないのです。受験の主役はあくまで子供。親は少し力を抜いて、子供には、子ども自身の足で歩かせる、それを背後から見守るくらいのスタンスが望ましいのです。でも、難しいですよね。大人は先が見えるから、「このままじゃだめだぞ」なんてついつい言いたくなるし、口を出したくもなります。でも、そんな時はぐっとこらえて、子どもとの距離感を少し長めにとることができるといいですね。

 

「勉強しなさい」はNGワード

この言葉を言う親は、きっと一生懸命に勉強をしてきたのだと思います。今の親の世代は、スマホも携帯もなくて、それこそ時間を惜しんで勉強と向き合った世代でしょうか。だからこそ、我が子を見ていて、歯がゆく感じて、思わず出てしまうのがこの言葉なんじゃないでしょうか。
でも、「勉強しなさい」と親に言われて、素直に「分かりました」と勉強をする子は少ないのではないでしょうか。「うるさいなあ」と言い返してきて親子げんかになるか、又はおとなしく机には向かうものの上の空で、結局頭には何も入らない、といった結果になりがちですよね。自分自身を振り返っても、親に「勉強しなさい」と言われてイラっとした経験、ありますよね。では、ダラダラしているわが子を前に、どんな言葉をかければいいのでしょうか?
残念ながら、そこに100%の正解はありません。というよりも、だらだらする子にならないように、日頃の接し方が大切なのです。

 

「兄は〇〇だったわよ」もNGワード

兄や姉と比べたり、クラスの〇〇君と比べたり、ということもNGですね。比べているつもりはなくても「〇〇君はすごいわよね」という話をすれば、「それに比べてあなたは・・・・」という声を子供は感じてしまうのです。比較される経験を重ねると、子どもは自分が「親の理想に当てはまる存在か」ということばかりを気にするようになってしまいます。そして、「ありのままの自分は親に認めてもらえない」と感じ、自己肯定感が低くなってしまうのです。そして、自信が持てない心理状態になり、勉強に対するやる気も生まれにくくなってしまいます。

 

受験生の親の心得=子供の自己肯定感を高める

受験に対する考え方を変えること

大切なことは、子供をやる気にさせるためにどのように接するか、どんな言葉をかければよいのか、ということではなく、受験をどのように捉え、乗り越えるのかというスタンスなのではないだろうかと思うのです。

 

例えば、「受験の先には合格がある」だから「頑張って勉強して合格しなくては意味がない」という考え方だけだとしたら、無機質で嫌だなあと思いませんか?そしてその考えが強ければ強いほど、親は熱心になるし、イライラもしてしまう。子供にも「こうあるべきだ」と押し付けたり、「このままじゃ受からないわよ」と追い込んだりしてしまいます。これは逆効果ですよね。

 

だから、受験の目的を単に合格することと考えるのではなくて、「受験を通して、子ども自身が成長すること」と捉えてみてはいかがでしょうか。考えてみれば、行きたい学校に合格していく子供は、自分で考えて行動できる子供です。やらされる勉強ではなく、将来や自分自身について主体的に考えて、自分から勉強に向き合える子供なのです。

 

受験とは、「受験戦争」という言葉が表すようにネガティブなイメージもありますが、それだけではありません。受験を通して、将来について考え、勉強と向き合うことで、成長できるという一面があるのです。

「がんばれ」より「がんばっているね」

そのようにスタンスを変えて、改めて子供と向き合ってみてください。そして、「がんばれ」ではなく「がんばっているね」という言葉をタイミングよくかけてあげてください。それができるのは、一番近くにいる親なのです。頑張る機会を与え、「頑張っているね」と承認してあげることが、自己肯定感を高め、子どもの内面に向きな変化を与えていきます。

 存在承認

また、無条件に子供を愛することができるのも親だけです。これは「存在承認」と言われます。「何かをしてくれたからあなたに価値がある」ということではなく、「何もしなくてもあなたの存在には価値があるんだよ」という相手の気持ちを感じること。つまり、存在自体を承認されることでも子どもの自己肯定感は高まるのです。

 

食事を作る、健康面に気を配る、などは当たり前のことではあります。でも、それらを通して「大切にされている」と感じ、「自分は必要な人間なんだ」と感じることで、自己肯定感が高まるのです。

 

自己肯定感が高まった時に、子どもは目標を持ち、その目標に向かって主体的に歩み始めます。

 

まとめ

気づいてあげること

親にとって大切なことは、子どもが何かを始めたら、「やろうとしたこと」「努力したこと」に気づいてあげること。そして、褒めてあげること。結果ではなく、頑張っているプロセスをしっかりと承認してあげることが大切なのです。これは積み重ねですから、今日の一言で子どもがガラッと変わる、ということではないのかもしれません。でも、人生の中で受験を嫌な思い出として残すのではなく、受験を通して成長できた、頑張ることで得るものがあった、受験をそんな経験にしたいですよね。

最後に、下の本は親子関係について書かれたどの本よりもおすすめします。この本に書かれている考え方は夫婦間、友人との間にも有効です。人間関係を構築する原理原則を知っているのと知らないのでは会話の仕方も会話した結果生まれるものも全然変わっていく気がします。