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脳波を理解して、効率よく勉強しよう

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皆さんは「脳波」という言葉を聴いたことがありますか?
脳には実は電気が流れていて(正確には電気信号ですが)この電気が脳波を作り出しています。そしてこの脳波が、様々な効果を人の行動などに与えているそうです。リラックスしているときには「アルファー波が出ている」とか言ったりしますよね。 ゆったりとした音楽や川のせせらぎの音、波の音など聞いているときには、とても心地良い気持ちになりますが、このようなときにはアルファー波が出ているのです。

 

 

脳波とは?

人の脳波は、脳内に流れる電気信号が波を打つ速さを周波数のHz(ヘルツ)によって分類します。分類ではα波(アルファ波)、β波(ベータ波)、γ波(ガンマ波)θ波(シータ波)、δ波(デルタ波)に分けられます。色々あるんですね。今回の主役はシータ波ですが、その前にまずそれぞれの脳波の特徴を見ていきましょう。

α(アルファ)波

周波数が8~13Hzの状態です。一番有名ですよね。アルファ波が出ていると、集中することが出来ます。癒し効果が高い音楽を聴いているときに出やすいと言われます。脳がリラックスしている状態なので、勉強をしたり、仕事をしたりする時に向いている脳波です。しかし、集中しているところで話しかけられたり、電話が鳴ったりすると、アルファ波は下がってしまうので、持続させるのが難しいという特徴があります。

また、アルファ波が多く出れば良い状態とは限りません。例えば、車の運転中にアルファ波が出ているとすると、それはリラックスしているか眠たくなっているかのどちらかですので、眠たくなっているとすれば大変危険な状態です。

「アルファ波が脳をリラックスさせる」のではなく、「リラックスしているからアルファ波が出る」が正解なのです。

β(ベータ)波

周波数が14~30Hzの状態です。β波が出ていると、集中することが出来ますが、イライラしている場合もあるようです。頭を使っている状態ではベータ波が現れ、使っていない状態にはアルファ波が現れるそうです。だから、人が普通に起きて活動をしている時は、脳波がベータ波になっています。創造的なことをするより、ルーチンワークを行うほうが向いています。

γ(ガンマ)波

周波数が30~70Hzの状態です。ガンマ波が出ていると、不安になっていたり、興奮している状態になります。エネルギーや集中力が高くなりますのでスポーツに向いている状態です。しかし不安や興奮状態が続くと、体が休まりませんから、ガンマ波を長く出し続けている状態は、あまり良い状態とは言えません。

θ(シータ)波

今回の主役です。周波数が4~7Hzの状態です。シータ波が出ていると、ひらめきが起こったり、記憶力が上がる状態になっています。まさに勉強には最適そうですね。まどろんでいる時にシータ波が出ていますので、ベットに入って寝る間際や朝に目が覚めてぼんやりしている時にひらめきが起こりやすい状態になっています。この時間を活用することで、新しいアイディアが生まれるかもしれません。

δ(デルタ)波

周波数が4Hz以下の状態です。デルタ波が出ていると、深い睡眠に入っている状態です。無意識の状態ですが、脳はきちんと活動していますので、脳波は0Hzになりません。例えば、映画や音楽などに深く感動した時、或いは恋愛やスポーツなどでかなりうまく言ったとき、長年の願いが叶ったとき…など背中から首筋に欠けてザワザワとして感覚に包まれた経験はありませんか?
実はその瞬間に、海馬や額の上に当たる前部帯状回からシータ波が発生しているのです。


脳波の種類を紹介しました。いかがでしょうか。簡単にまとめると、リラックスしているときのアルファ波、イライラしているときのベータ波、興奮状態のガンマ波、そして記憶とひらめきに適したシータ波、という感じです。では、今回の主役であるシータ波について、もう少し詳しくみてみましょう。

 

シータ波を出すには?

シータ波は、記憶やひらめきに適しているので、この脳波をある程度コントロールできたら、仕事でも勉強でも大きな飛躍を起こせる可能性もありますね。

では、そのシータ波を出すにはどのようにしたらいいのでしょうか?

散歩をするとシータ波が出る

シータ波は、空間を移動していたり、レム睡眠時などに出るのですが、睡眠時は無意識なのでコントロールできません。空間を移動しているというのは、例えば机に座って考えていてもなかなか名案が出てこないときに、ふとトイレに行こうとして歩いているときに名案を思い付いたり、という事です。電車の中で考えていたら、いいアイデアが出てきたり、なんて経験ありませんか?
学者の西田幾多郎さんが、散策をしながら思索にふけった「哲学の道」というのも有名ですね。歩きながら考えると、シータ波が出て、深く考えることができるそうです。

興味をもって取り組むとシータ波が出る

シータ波は「好奇心」の象徴です。つまりわくわくしたり、どきどきしたりするときに多く出るのです。つまり、何かに取り組んでいるときに「興味をもって取り組む」ことが重要。気持ちの持ち方が大切なのです。勉強についてももちろんです。「いやだなあ」と思いながら取り組むと、シータ波は出てきません。「ワクワク」した気持ちで取り組めるとシータ波が出やすいという事を覚えておきましょう。

勉強なんて、楽しくないよ、と思う人もいるかもしれません。本当にそうでしょうか。勉強を通して、分からなかったことが分かったり、できなかったことができたりすることは、案外楽しいかもしれないと思いませんか。自分の世界が広がっていくことを楽しむことが勉強なんだと考えることができたら、ワクワクできる気がします。

そうだったのかー。僕はいつも嫌々勉強していたから、シータ波が出にくかったんだね。それでは頭に入るはずないよね。

好きな科目を勉強しているとどんどん頭に入るのは、シータ波が働いていたのね。だから、科目の好き嫌いをなくすことも大切なんですね。

シータ波が出ると記憶力も上がるぞ

さらにおもしろいことに、シータ波の出ているときには、 海馬は少ない刺激の回数で長期記憶に定着させます。

海馬は長期記憶にするか、短期記憶にするかの判定をしているという記事を過去に書きました。

長期記憶と短期記憶をつかさどる海馬は、タツノオトシゴなんだって! - in my life

シータ波をうまくコントロールすれば、10分の1の刺激の回数(復習の回数とも言えますね)で記憶を定着させられます。つまり、興味を持ってワクワクした気持ちで学習すると復習回数を減らせるということです。この効果は見逃せませんね。

確かに、自分が興味のある歌手の歌やメンバーの名前、スポーツ選手などは、勉強の知識にくらべて楽に覚えられませんか?

こうした記憶力の裏には、無意識のうちにシータ波が働いているのです。

まとめ

子供のころはシータ波が優位に出ているともいわれています。だから子供はどんどんたくさんのことを覚えられるんですね。また、お風呂の中もシータ波がたくさん出る様です。お風呂で勉強すると参考書がぬれちゃいそうですが、そこだけ気を付ければ、実は効率良く勉強ができる場所なのです。でも、一番大切なのは、勉強に対して「興味を持とうとしているか」ですね。「つまらない」と思いながらやると、シータ波が出にくいので、それだけ多くの時間と回数をかけて復習をしなければならなくなってしまうということです。「勉強はつまらない」と思うのではなく、興味を持てる部分を探して、楽しく、ワクワクした気持ちで勉強に向かうようにできるといいですね 。