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新しい授業のスタイル?!「アクティブラーニング」って何?

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こんにちは。ORIONです。

「アクティブラーニング」って言葉、最近よく聞きますよね。

2020年以降に実施される小学校以上の新学習指導要領において、『アクティブ・ラーニング』が学校教育に導入されることが示されました。でも、なんか良く分からない、何が違うの? 何がいいの?って人も多いのではないでしょうか。でも、今後このアクティブラーニングの波はどんどん広がっていくようなのです。ですから、今回はアクティブラーニングについてまとめてみましょう。 

 アクティブラーニングってなに?

アクティブ・ラーニングとは、学習する者を『アクティブ』にする『ラーニング』、つまり、『学習者が能動的』に学ぶ『学習方法』のことを言います。分かりやすく言えば、アクティブラーニングとは、学生主導で能動的に授業を進めるスタイルのことです。先生が学生に向かって講義を行い、学生はその講義を聞きながら黒板を写してノートをとるというのが、今までの「授業」でした。学生は受動的に授業を受けるスタイルですね。これに対し、アクティブラーニングでは、学生たちが与えられたテーマについて教室で討論(グループディスカッションやディベート)を行ったり発表(プレゼンテーション)を行ったりする学習方法となります。「教師の説明を聞く、黒板を見る、ノートをとる」という授業を古典的な授業とすれば、アクティブラーニングでは、複数の学生と教師が一体となって学びを深める新しい授業スタイルなのです。「主体的で深い学び」がアクティブラーニングなのです。

 

教師から見た アクティブ・ラーニングの特徴とは?

教師側からの視点で見たアクティブ・ラーニングには以下の特徴があります。

  • 生徒を学習内容に巻き込む
  • 読解・議論・筆記などアクティビティに取り組ませる
  • 情報伝達より生徒のスキル開発を重視する
  • 学習態度や質を重視する
  • 生徒のモチベーションを高める
  • 生徒が指導者から即時フィードバックを受け取ることができる
  • 生徒が分析、知識の統合、評価など、より高次の思考に取り組む

つまりアクティブ・ラーニングの元々の意味は、教え方のテクニックとしての側面が強いのですね。だから教師が行うことも、教科書や黒板の文字を読み上げたり、意見を求めたり、といった簡単なことで良いのです。

生徒と教授・講師との間にインタラクティブなやり取りがあることで、生徒が能動的に授業に参加する姿勢が生まれるということです。

 

アクティブラーニングのメリットとは?

①定着率の向上

アクティブラーニングの学びは、主体的で深い学びとなるため、これまでの受動的な授業に比べると飛躍的に定着率が向上するといわれています。詰込み型の授業よりも学習を楽しく進められること、学生は積極的に発言することを求められるので「アウトプット」の機会が増えることなどが学習の定着率を向上させるといわれているのですね。

②コミュニケーション能力の向上

アクティブラーニングでは討論(グループディスカッションやディベート)を行ったり発表(プレゼンテーション)が学習の主体となります。そのため、協調性やコミュニケーション能力などが常に求められ、向上していくことになります。

③新しいことを想像する力を育てる

結局のところアクティブラーニングで身に付ける能力は、、知識の活用力としての「思考力・判断力・表現力」だけでなく、「主体性・多様性・協調性」です。これらの力は、他者と協調して問題を解決したり、新しいことを創造する力となります。そしてこの力は、グローバル化していくこれからの社会を生き抜くために必須の力なのです。企業経営が国境を越えて行われる時代になり、世界に多くの日本人が出ていくと同時に日本にも多くの外国人が入ってきています。その中で起こる競争を勝ち抜くには、アクティブラーニングで身に付けた力が必要になるのです。

 

アクティブラーニングは幼児から始めよう

小学校教育でアクティブ・ラーニングが始まるのは2020年。小学校入学はまだ先だと思っていませんか?

しかし、むしろ幼児期にもっとも必要な教育がアクティブ・ラーニングだと言われています。思考力や判断力、表現力の基礎や、自ら進んで学ぶ姿勢はできるだけ早く身につけておきたい力なのです。そして、好きなこと、楽しいことなら自ら進んで何度でもやりたがる子どもたちですから、遊び=学びなら、自発的に学ぶことが自然と身についていくのです。

 

まとめ

「アクティブ・ラーニング」とは、つまり「主体的・対話的で深い学び」ということです。

 

例えば「対話的な学び」とは、教師と児童のやり取りだけではなく、子ども同士で学び合うこと、地域社会との繋がり、先人に学ぶ姿勢にも焦点が当たるような学びです。

 

また、新学習指導要領では、能動的な学習が授業の中だけではなく生涯を通じて行われるよう、学び方も教えるように定めていることも大きなポイントです。

 

今、社会の変化に気づき、学び続け、自分の人生を切り拓いていける人材の育成が必要とされており、「主体的・対話的で深い学び」とは、この時代の変化に応じた力を育む教育なのですね。