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もうシャーペンはノックしない。オレンズネロ。

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”究極” ”最高峰” ”売り切れ続出”など、とにかく評判の高いシャーペン。それが今回紹介する「オレンズネロ」です。発売直後は品切れ続出になり、入手困難にもなっていました。ぺんてるの技術力とこだわりが凝縮された至高の一品と言われる理由は何なのか、いったい何がすごいのか、1本3000円もするシャーペンがなぜこんなヒット商品になったのか、自称文房具マニアのORIONがその秘密を語ってみたいと思います。

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出典:ぺんてるHP

 オレンズネロってどんなシャーペン?

プロから中高生まで幅広い人気

これまで発売されていたノーマルのオレンズは500円。ラバーグリップ付きが600円でした。それがオレンズネロは3000円ですから、「えーっ、3000円??とてもじゃないが買えないわー。シャーペンに3000円はないわー」と思いましたが、なんとこれが中高生にも大人気になっているというのです。

正直、最初は「芯を出さないで書く」ってことに慣れませんでした。ついつい芯を出して、ポキポキ折ってしまったりしました。でも、芯を出さないで書くって感覚に慣れると、すごく快適♪ ノックせずにずっと書き続けられるのです。これはすごい。もはやシャーペンではない、新しい筆記具を使っている感覚なのです。人気になるのも納得です。

その人気を支えているのがオレンズネロに凝縮される高い技術力の数々。例えば一般的なシャーペンの部品数は10点ですが、オレンズネロは驚きの28点。一般的なシャーペンの倍以上の部品数です。しかもこれをなんと手作業で組み立てているというから、さらにびっくり。そのため大量生産ができず、発売直後は品切れも続出。なかなか手に入らないというレア感でも話題になりました。これだけ多くの部品を手作業で組み立てるというところにぺんてるの技術者のこだわりを感じます。

現在は月1万本強の生産体制を整えており、お値段もAmazonで2500円くらいにこなれてきて、入手しやすくなってきています。それでも高いですよね。シャーペンなんか書ければいいじゃないか、と思われる方もいると思いますが、使ってみればその良さが分かります。一般に高い技術を搭載した高価格商品はマニアや製図などのプロ用だったりしますが、このオレンズネロは中高生にも大人気で、幅広いユーザーを獲得しています。その秘密は、部品数だけではありません。知る人ぞ知る技術者のこだわりの数々。だからこそ究極の一品なのです。

では、その技術者のこだわりについて語っていきます。 

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”書く。書き続ける。”

オレンズネロのキャッチコピーは、”書く。書き続ける。”です。業界関係者の発表展示会では、オレンズネロを1回ノックした後に、約1万字の「走れメロス」を書き写したものが紹介されたそうです。これだけ書いてもまだかけそうだったと言うから、びっくりですね。たった1回のノックで、その後ずーっと書き続けることができる、その秘密は技術者がこだわった「オレンズシステム&自動芯出し機構」なのです。

オレンズシステム

「芯を出さないで書く」のが”オレンズシステム”です。このシステムが、新しいシャーペンの使い方を可能にしました。はじめの1回のノックでは、芯ではなくパイプが現れます。そして、そのパイプは紙面に引っかからないようになっていて、さらにパイプが芯をサポートしているので驚くほど芯が折れないのです。「芯が出てないなー」って何度もカチカチやってはいけません。はじめの1回だけ「カチッ」とやれば、あとは芯が減るのに合わせて先端パイプがスライドしていくので、書き続けられるのです。すごいテクノロジーですよね。

自動芯出し機構

オレンズシステムはオレンズシリーズ共通の特徴ですが、シリーズ最高峰のオレンズネロには”自動芯出し機構”も搭載しています。他のオレンズシリーズではパイプが短くなったら、カチッと1回だけノックする必要がありました。しかし、オレンズネロでは、ペン先のパイプが紙面から離れるたびに、自動で芯が出てくるのです。だから、最初の1回カチッとやるだけで、ずーっと書き続けられるのですね。まさに、”書く。書き続ける。”なのです。

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細さは正義!極細芯が究極の書き心地

オレンズネロの芯径は0.2ミリと0.3ミリ

まさに極細ですね。0.5ミリの普通のシャーペンの半分ですよ。こんなに細いとすぐに折れちゃうんじゃないの?と心配になりますが、そこは大丈夫。オレンズシステムが折れることを防いでくれるので、安心なのです。そして、この極細芯が、ノートや手帳にびっしり細かく書き込みたいというニーズにしっかり答えてくれるのです。

使えば分かりますが、芯が折れてイライラしたり、カチカチやらなくていいというのは、本当に大きな利点です。書いている間、書くことだけに集中できるので、じっくりと内容に向き合うことができます。

ただ、少し注意点も書くとすると、私は0.2ミリ芯をチョイスしたのですが、初めは芯が紙に引っかかることがありました。強く書くと、芯が細いからか、紙に引っかかってしまうのです。筆圧を少し弱くするように気を付けていれば大丈夫なのですが、ちょっと気になっていました。この点は芯を2Bにすることであっさり解決。はじめに入っていた芯はHBなのですが、芯の細さと私の筆圧のバランスでは少し硬かったみたいです。柔らかい2Bにしたら驚くほどスラスラかけるようになりました。この辺りは個人差だと思うので、各自にあった芯の硬さをチョイスしてほしいと思います。

極細の書き心地、さらにオレンズシステムと自動芯出し機構による集中、これは受験勉強にもピッタリだね。中高生に人気があることも納得だよ。

 

デザインもかっこいい

O・R・E・N・Z・N・E・R・Oって

カッコいいデザインをこれから紹介しますが、その前にこのネーミング。オレンズネロってセンスいいですよね。気が付いていますか?そう、前から読んでも後ろから読んでも「orenznero」なんですね。いわゆる回文!こんなところにもぺんてるのこだわりを感じます。これは偶然ではなくて、”書き続けられる”という機能を名前にも込めているという事なんだそうです。

前から読んでも後ろから読んでも「orenznero」なのね!すごくおしゃれで素敵だわ。

ボデイはマットブラック。そして12角形軸。

デザインは、12角の黒軸。PG1000やスマッシュなどもマッドブラックですが、これはぺんてるのアイデンティティであり、オレンズネロもそれを継承しています。何色にしようかなー、なんて悩む必要はなし。黒一択です。ちなみに、オレンズネロの「ネロ」はイタリア語で”黒”という意味だそうです。なるほどですね。
そして、12角。製図などではペンを回しながら書いたりするので、回しやすい丸軸が最適。でも丸軸は転がってしまうので、一番丸に近い12角にしているそうです。

低重心グリップ

重さも重要。通常のオレンズは約10.5グラム。これに対し、オレンズネロは約17グラムです。手の中でしっくりと感じる良い重さです。その素材は樹脂と金属を混ぜ合わせた特殊素材です。カタログ記載では、前軸はナイロン+鉄、後軸はABS、クリップは鉄です。前軸と後ろ軸の素材の違いが、低重心を実現し、持ちやすくなっているのですね。低重心だけど重すぎない最適なバランスです。確かに冷えた状態だと、グリップ部はひんやりとして金属素材を感じますが、後ろ側はそれほどでもないようです。

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 ロゴのコールドは替え芯のパッケージの色とそろっています。0.2ミリはゴールド。0.3ミリはシルバーです。

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グリップ部分のギザギザも何気にカッコいい。ねじのようなギザギザ模様は、ローレットと呼ばれるそうですが、溝の数が、先端の2本から、少しずつ増えていくのです。上の方は9本。下にいくほど細かくなるこの溝が、手にしっくりとなじんで、握りやすいのですよ。

僕は低重心が好きだから、これはうれしいな。すごく使いやすいよ。

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まとめ

 ぺんてるの技術者のこだわりの数々、いかがでしたか?シャーペン1本にこんなにも多くの工夫と技術が詰まっているのです。確かにシャーペンに3000円(最近はAmazonあたりでは2500円くらいですが)は、特に中高生なら躊躇する金額ですよね。お年玉を投入するか、誕生日にねだってみるか、という所でしょうか?

でも、書くことに集中できる素晴らしさ、1回カチッとしただけで書き続けられる感覚は、まさにお値段以上です。飽きの来ないシンプルなデザイン、握りやすい12角低重心のグリップも他にはありません。
最後に、オレンズネロには、1本1本に個体識別用のナンバーも振られている点もお伝えしておきます。「ユーザではない。オーナーになるのだ。」というコピーにも象徴されていますが、長く使える究極の1品として、是非手にしてほしいと思います。

◎ぺんてる orenznero(オレンズネロ)
・定価:3000円(税抜)
・芯径・内蔵芯:0.2㎜・0.3㎜
・今は値段もこなれています。下のリンクでは定価より安く購入できます。

0.2ミリはこちら。

 0.3ミリはこちら。

芯はこちらから

0.2ミリ、0.3ミリなので芯も特殊ですが、お値段は0.2ミリの方が少しお高いです。ランニングコストも選ぶ際の大切な要素ですね。0.2ミリはぺんてるだけだから、急に必要になった時にすぐに入手できるか心配なら、0.3ミリをチョイスするのがベター。でも、0.2ミリの極細の書き味を堪能したいなら0.2ミリです。巷では0.3ミリの方が人気のようですが、私は0.2ミリを入手しましたよ。ちなみに芯のパッケージは0.2ミリがゴールド、0.3ミリがシルバーですが、これはオレンズネロに刻印されているロゴのカラーと同じなのです。なるほど、こんなところまでおしゃれですね。さすがだ。

 

 最後に、ノーマルのオレンズも紹介します。