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【脳科学】やる気スイッチはどこにある? 〜側坐核のお話し〜

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こんにちは。ORIONです。

 「やる気スイッチ」みたいなCMがありましたが、やる気スイッチって本当にあるのでしょうか?
やる気が出ない時って本当にやる気が出ないですよね。保護者面談でも「どうすれば、うちの子供にやる気を出させることができますか?」と聞かれます。本当にこれは頻繁に聞かれる内容なのです。そこで、今回はそのやる気を司ると言われている脳の「側坐核」という部分について」まとめていきます。

 

やる気が出ない時には? 

やる気が出ない時に、あなたはどうしていますか?

 1.やる気が出るまで待つ

 2.やる気が出なくても決めた時間になったら始める

どっちですか?
やる気になったらやるけど、まだやる気にならないしねー。今はそんな気分じゃないし、やる気が出ないとやっても集中できないし。。。とかいってダラダラしていませんか?そんな人は、今回お話する「側坐核」の機能をぜひ覚えてください。この側坐核がやる気を引き出してくれる「やる気スイッチ」の正体なのです。

側坐核とは何か。

側坐核とは脳の真ん中に左右1つずつあるたった2㎜の小さな場所です。この側坐核に刺激を与えるとどんどんやる気が出てきます。これを作業興奮といいますが、この時に側坐核から「やる気ホルモン」のドーパミンが出ています。このホルモンは出始めるとどんどん出てくることが知られています。

例えば、こんな経験ありませんか。

  • 勉強に取り掛かる前に机を整理していたら、いつの間にか掃除機までかけていた。
  • 勉強し始めて気が付いたら数時間たってた。
  • ちょろっと英単語を眺めていたら、気がつくとかなりのページ数進んでた。

作業興奮とはまさにこのことです。この時、脳からはドーパミンが分泌されているのです。

 

つまり、実際に行動をすると側坐核がドーパミンを分泌してやる気になるってことなのね。

 そうだよ。だから、スマホを見てダラダラしていたり、なんとなくテレビを見ている時には側坐核は活性化しないんだよ。

だから、やる気が出たらやろうかな、と思っていてもだらだら地獄からは抜け出せないのね。これは良いことを教えてもらったわ!

 

やる気を出すには、まず「やる」ということ。

どうやったら側坐核からドーパミンが出るのか?
「さあ、やるぞ!」と考えても「頑張って」と応援されてもドーパミンは出てこないのです。怒られても褒められても、気持ちの動きではやる気は生まれないのです。

ドーパミンを出す方法は一つだけ。それは側坐核に刺激を与えることです。つまり、刺激を与えるには、具体的に動くこと、作業することなのです。

 

「行動をする(計算練習など単純なことでOK)」

  ↓

「側坐核にスイッチが入りドーパミン分泌」

  ↓

「やる気が出てくる」

  ↓

「さらに勉強をする(だんだん頭を使う内容に。)

  ↓

「どんどんドーパミンが出てくる(作業興奮状態)」

 

やらなければ「やる気」は出てこない

「勉強するためにやる気を出す」のではなく「やる気を出すためにとりあえずやる」という考え方を理解しましょう。

だから大切なのは、最初の1歩目。「とにかく何かやる」ということができれば、側坐核を活性化できて、ドーパミンが出てきます。そしてその1歩目は勉強でなくても良いのです。

はじめの1歩は勉強でなくても良い

寝転んでダラダラスマホを見ている状態から、「とりあえず机に座り教材を開く」という行動だけでも効果があります。そこから「教科書の数行を音読してみる」とか「簡単な計算練習をしてみる」ということも効果的です。

それすらも面倒だ、という人は、まず立ち上がって歩くとか少し散歩に出てみる、とかその場で軽く体操をしてみるとかでも良いでしょう。部屋のかたずけでも良いので、とにかく「体を動かす」ということを試してみましょう。適度な運動が側坐核の活性化に効果があるので、体を少しでも動かすことで「よし、やるか」という気持ちややる気が湧いてくるのです。

大好きな音楽もドーパミンを出す

好きな音楽を聴くと良い気分になりますよね。これは脳内で快感伝達物質ドーパミンが大量に分泌されているためだということを、カナダのMcGill Universityの研究チームが突き止めたというのです。この研究チームは「音楽を聴くと背筋がゾクッとするような興奮を感じる人」という条件で研究の協力者を募集。応募者217人の中から19~24歳の8人を選び、ドーパミン受容体となるラクロプライドの量や心拍数、呼吸、体温、精神性の発汗の目安となる皮膚コンダクタンスなど様々なことを測定しました。その結果、好きな音楽を聴いてワクワクしているとき、被験者の身体活動は活発化し、脳からドーパミンが分泌されることが分かったとのことです。

つまり、音楽は聴くだけでやる気を奮わせる、いわば「起爆剤」になってくれるのです。

また、同研究においては、音楽を聴いているときだけではなく、音楽を聴く期待感だけでもドーパミンの分泌が行われたことが分かっています。

その性質を利用すれば「音楽を聴きながら勉強する」という風にセットで習慣にすることで、勉強を始めるときに上手にやる気を引き出すことができるようになるのです。

好きな音楽を聴くついでにちょっと勉強でもしてみようか、なんて感じで取り掛かるようにすれば良いのね。

そうだよ、一度やり始めてしまえば、側坐核が活性化してどんどんやる気が出てくるからね。

まとめ

勉強しないといけないのに、やる気にならない。そんな経験は誰でもありますよね。そんな時に「勉強モード」に切り替えるきっかけとして、側坐核のことを覚えておいてください。

勉強は、続けることよりも、実は取り掛かることの方が難しいですよね。最初の1歩をいかに始めるか。脳の働きや役割を理解して、自分で自分のやる気スイッチを入れられるようになりましょう。