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学力向上進学重点校とは? 〈神奈川県の公立高校入試〉

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こんにちは。ORIONです。

 2018年7月12日に県教委から「新たな学力向上進学重点校エントリー校について」という発表がありました。重要な発表でしたので、今回はそのことについてまとめていきます。是非、学校選択の一つの情報としてご活用ください。

 

 

 学力向上進学重点校とは

神奈川県教育委員会から指定されて、大学進学指導の充実をはかり、進学実績に重点を置いた公立高校です。つまりは神奈川の公立トップに立つ高校であり、エリートを養成するミッションを背負った高校といったところでしょうか。2007年に10校が指定され、その後追加や再指定などを経て18校になったり、アドバンス校ができたりと紆余曲折がありました。この辺りの歴史を書くとかえって分かりにくくなりそうなので、今回は省略いたします。それよりも、今現在はどうなっているのか、という点が気になるところですよね。

2018年の学力向上進学重点校の現状

●2017年10月・・・湘南高校と横浜翠嵐高校を学力向上進学重点校として指定

●2018年3月・・・柏陽高校と厚木高校を追加指定

●2018年4月1日から上記の4校体制で新制度が発足した(平成33年3月31日まで3年間)

 

つまり、2018年現在は、湘南高校、横浜翠嵐高校、柏陽高校、厚木高校の4校が重点校として指定を受けているんだね。

 

学力向上進学重点校エントリー校の指定

2018年7月に神奈川県教育委員会は新たな学力向上進学重点校エントリー校として県立高校13校を指定しました今回エントリー校の指定を受けたのは、以下の高校です。

川和/光陵/希望ヶ丘/横須賀/茅ヶ崎北陵/小田原/相模原/多摩/横浜平沼/横浜緑ヶ丘/鎌倉/平塚江南/大和

今後、これらのエントリー校の中から、すでに重点校に指定されている4校に追加する形で指定されていくようです。

これらの学校が行う特色検査について

特色検査とは、英数国理社に加えて行う検査で、科目横断型の高い思考力・判断力・表現力が要求される筆記試験です。その実施についても重要な発表がありました。

2019年度は希望ヶ丘、平塚江南、横須賀がすでに進学重点校として指定されている横浜翠嵐、柏陽、湘南、厚木と同様に県が作成した共通問題と共通選択問題を使用して特色検査を実施

共通問題となる点が注目ポイントですね。なぜ共通問題なのか、という点ですが、恐らく作成労力の大きさがものすごいということなのではないでしょうか? 次の項目にあるように2020年度からは実施校をさらに拡大させるのですが、その全ての高校にこの負担を強いることが困難だったためと推察できます。あくまで私見ですけど。

そして共通の特色検査問題がどのようなものなのか、共通選択問題がどんな出題形式なのか、情報はまだ出ていていません。例えば湘南高校と希望ヶ丘高校では、過去の特色検査の出題傾向は全く異なるものでした。それが共通になった時に、いったいどのような傾向になるのか、難易度はどこに合わせてくるのかなど、とてもきになる点ですね。

2020年度からは全ての指定校とエントリー校で特色検査を実施

2018年現在、中2の生徒にとっては、これは大きなニュースです。今まで特色検査を実施していなかった川和高校、大和高校、横浜平沼高校、鎌倉高校も特色検査を実施することになります。

 

これらの人気校を目指すなら特色検査の対策は必須になるね。

 

重点校+エントリー校=17校の大学進学実績

国公立と早慶上智への現役合格者割合をランクングでみてみましょう。

順位 エントリー校 国公立割合 早慶上智割合 国公立+早慶上智割合 特色検査
1 横浜翠嵐 41.2% 68.4% 109.6%
2 柏陽 33.1% 45.2% 78.3%
3 湘南 27.9% 45.9% 73.8%
4 厚木 26.7% 37.2% 63.9%
5 川和 19.9% 34.2% 54.1%  
6 横浜緑ヶ丘 16.4% 34.3% 50.7%
7 横須賀 14.3% 28.9% 43.2%
8 小田原 20.9% 18.1% 39.1%  
9 多摩 13.8% 25.4% 39.1%  
10 相模原 15.8% 22.7% 38.5%  
11 希望ケ丘 13.6% 21.5% 35.1%
12 光陵 13.4% 21.7% 35.1%
13 平塚江南 13.6% 15.1% 28.7%
14 大和 9.0% 17.9% 26.9%  
15 鎌倉 12.7% 13.0% 25.7%  
16 茅ヶ崎北陵 6.5% 14.1% 20.7%  
17 横浜平沼 8.1% 7.0% 15.0%  

当然と言えば当然ですが、重点校4校がベスト4ですね。特に、横浜翠嵐、柏陽、湘南の御三家は圧巻です。厚木までは現役国公立割合が25%以上、つまり4人に1人です。横浜翠嵐は40%超えと非常に高い割合です。

 

まとめ

今までの学力向上進学重点校は、予算も少なく年に数万円程度と言われていました。名ばかり、看板ばかりの重点校だったのです。しかし、今回の改革により新たに指定された4校は、今までとは違い、重点校にふさわしい予算と人員を配置し、シビアに大学進学実績を追っていく体制となるようです。期待できますね。

 

横浜市立なので今回の話題とはちょっとズレるけど、横浜サイエンスフロンティア高校の進学実績も注目だよね。

 

2018年春の実績では卒業生234名で、現役国公立合格数は104だったのね。翠嵐や湘南と肩を並べる勢いだだわ。

 

でも、付属中学の卒業生が入学する2020年度からは高校からの募集定員が減ってしまうことにも注意しておこう。