こんにちは。ORIONです。
恐らく、現在中学生のお子様をお持ちのご両親が受験された頃は、「学区」というものがあったんじゃないかと思います。私もその世代です。でも実は、神奈川の県立高校入試における「学区」はすでに撤廃されているんですね。保護者面談などを行っていると、未だにその辺りのことを誤解されている保護者の方もいらっしゃいます。でも、古い常識のままでは、今の時代に合った学校選択はできません。そこで今回は、その辺りのことを少し詳しくお話ししていきます。どうかこの内容が少しでも皆様の学校選択の手助けになれば幸いです。
東京は2003年、神奈川は2005年に学区撤廃
この時期に全国の公立高校で学区撤廃の流れが広がっていきました。首都圏では、2003年に東京が先陣を切って学区を撤廃。その後、2004年に埼玉県、2005年に神奈川県と続き、2006年には茨城県も学区を撤廃しました。
これは、「生徒の選択の幅を広げる」という規制緩和の方向での改革です。「実は交通アクセスが良くて通いやすい高校なんだけど、学区外になるからあきらめましょう」となっていた高校にもチャレンジできるようになったのです。とても良いことですよね。
学区撤廃によって起こったこと
人気の学校とそうでない学校の差が大きくなりました。つまり、倍率の差ですね。人気校の倍率がますます高くなる一方で、定員割れギリギリの高校などもあります。そして、人気の高校とは例えば以下のような高校です。
●進学重点校など進学実績が良い高校
●駅から近い、交通の弁が良いなど通いやすい高校
●学校行事が盛り上がる明るい雰囲気の高校
●部活動が盛んな高校
自由に高校を選べるのはいいことね。
高校生活はたったの3年間ですが、青春時代を過ごし、友人を作り、将来に向けての勉強をする大切な3年間です。交通アクセスだけでなく、その高校の魅力や特徴を説明会などできちんと聞いて、志望校を決めて欲しいなあ。
市立の高校はまだ学区があります
神奈川では、県立高校は学区が撤廃させていますが、市立高校では市外からの入学者数の上限を決めている高校がありますから、注意が必要です。では次に市立高校の市外からの入学者数の上限について見ていきましょう。
横浜市立高校
●横浜サイエンスフロンティア(理数科)⇒上限なし
●横浜商業、戸塚(音楽コース)⇒上限なし
●東、桜ヶ丘、戸塚(普通)、みなと総合⇒定員の8%まで
●南、金沢⇒定員の30%まで
川崎市立高校
●川崎(普通)、橘(普通)、高津⇒定員の8%まで
●川崎(生活科学・福祉)、川崎商業、川崎総合科学、橘(スポーツ・国際)⇒上限なし
横須賀市立高校
●横須賀総合⇒上限なし
上限なしとなっている高校は、県立高校と同じように学区撤廃と考えてOKです
今回は学区についてのお話でした。いかがでしたか。
学区が撤廃されて、行きたい高校を自由に選択できることはとても良いことだと思います。
成績を上げるためには、勉強をしなくてはいけません。勉強するためのモチベーションは、目標があってこそです。行きたい高校を早めに選び、その高校を目標として日々の学習に取り組んで欲しいと思います。