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緊張しなくて大丈夫!公立高校入試の「面接」必勝法!

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こんにちは。ORIONです。

 神奈川県の公立高校入試では、筆記試験に加え、全員に面接が行われます。この面接はどんな内容で、合否にはどのくらい影響するのでしょうか?

また、「私、面接とか苦手だし。。。」という方は、どうやって準備をしたらいいのでしょうか。今回は面接にまつわることをまとめます。

 

 

 面接が合否に与える影響

比重は高校により様々だが上位校は筆記試験重視

面接の評価の仕方は各高校様々で、差がつく校とつかない高校があるのも事実です。今は自己開示で面接の得点もわかるのですが、それによれば差がつく高校では、面接得点100点満点の中で、最高点と最低点に20点以上の開きがあります。S値の計算上、面接が2割ならば得点は2倍されますから、40点以上の開きになり、大きく合否に影響します。主要5科目の1科目分に相当するくらいの影響があるイメージです。一方で、差がつかない高校では全員満点になっていたりします。湘南高校や厚木高校など上位の学校に多いのですが、面接をあまり重視せず、それよりも筆記試験の得点を重視する傾向があります。

 

面接を行う意義とは

自分の考えを言語化し、意思を固める

たった10分で生徒の何が分かるのか、面接の評価は面接官の主観が強く不公平ではないか、など様々な批判的意見も耳にすることがあります。しかし、面接の練習をする中で、将来について真剣に考え、高校に通うことの意味を自分自身に問い、自らの言葉で語ること、これは精神的な成長を促す意味で、とても大切だと感じます。面接では、嘘は通用しません。受験する高校のことを調べ、将来について考えて、自分自身がその高校で何をしたいのか、ということを言語化しなくてはなりません。その過程で、生徒たちは成長していくのです。

 

面接の形式と問われること

面接の形式

基本的に面接官2人に対して生徒1人の個人面接です。
時間は、約10分間です。

共通の観点と高校ごとの観点

共通の観点は3つあります。

・入学希望の理由
・中学校での教科等に対する学習意欲
・中学校での教科等以外への活動の意欲

さらに、学校ごとの観点として以下のことが問われます。

・高校での教科等に対する学習意欲
・高校での教科等以外の活動への意欲
・学校、学科等への特色の理解
・将来の展望、面接の態度、など

 これらの観点について、どのように評価をするかという詳細は明らかにはされていませんが、5段階で評価されるといわれています。例えば志願動機について5段階評価の例を示すと以下のようになります。

5・・・動機が非常に明確で、具体性主体性が高い
4・・・動機が明確で、具体性と主体性がある
3・・・動機がそれなりに具体的である
2・・・動機がある
1・・・動機がはっきりしていない

つまり、「明確」「具体的」「主体的」であることが大切なのですね。

 

面接における代表的な質問例

①「うちの高校に入学したいと思う理由は何ですか?」

共通の観点の中の「入学希望の理由」を問われています。必ず聞かれる質問であり、最も重要な質問です。熱く語れるように準備しておきましょう。

②「中学校での学習で頑張ったことはどんなことですか?」

これは共通の観点の中の「中学校での教科等に対する学習意欲」が問われています。何をどのように頑張ったのか、具体的に話すことが必要です。

③「中学校で、学習以外に力を入れたこと、頑張ったことはどんなことですか?」

これは共通の観点の中の「中学校での教科等以外への活動の意欲」についての質問です。部活動や生徒会活動、委員会、学校行事、校外でのボランテイア活動などについて語れるようにしておきましょう。

 

ここまでが共通の観点。それ以外に高校ごとの観点として以下の質問があります。

⓸「高校での学習で頑張りたいことはどんなことですか」

⓹「高校で、学習以外に頑張りたいことはどんなことですか」

⓺「将来やりたいことはどんなことですか」

高校ごとの観点は公式に発表されていますので、必ず確認しておきましょう。

高校ごとの観点は事前に確認しておこう

下のURLは神奈川県教育委員会の該当情報へのリンクです。

http://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/r2/documents/01_hutuka.pdf

面接必勝法

「出し惜しみせず全てを伝えよ」

神奈川の高校入試における面接は10分間。たった一度のチャンスです。そして、面接官が何を聞いてくるかは分からないのです。つまり、こちらの言いたいこと、アピールしたいことを聞いてくれるとは限らないのです。このことを必ず念頭において準備をしておくことが肝要です。

 もう少しかみ砕いてお話しします。世の中で良く言われる面接のコツとして、「面接は面接官との会話である。言葉のキャッチボールを上手にやろう。」などと言われることもありますが、高校入試の面接ではこれは当てはまりません。たった10分間の初対面の面接官との面接の中で、こちらのアピールしたいことと質問内容が一致することの方が珍しいのです。

例えば、志願動機についての答えを抽象的に大枠で答えたとします。そのあと、「将来の夢のために、ということですが、具体的にどんな夢ですか?」とか「どのように頑張りたいのですか?」などと掘り下げた質問をしてくれるとは限らないということです。キャッチボールがないまま次の質問に移ってしまえば、自分が本当に言いたかったことが言えないままになってしまします。

 

だから、必ずされるであろう質問の中にすべてを詰め込んで答える準備をしておくほうが確実なのです。

 具体的な良い例・悪い例

では、必ず聞かれる志願理由、「あなたがうちの高校を志願した理由は何ですか?」という質問について、具体的な良い例と悪い例を見てみましょう。

悪い例

「私が貴校を志願した理由は、貴校が英語教育に力を入れている点に魅力を感じたからです。高校3年間で英語の力を伸ばしたいと考えている私にとって貴校は最適な環境だと考えたからです。」

良い例

「私は将来、複数の言語を使って世界中の人たちをつないでいくような仕事がしたいと考えています。そのため、高校3年間では英語に力を入れて学習し、大学では英語以外の言語も学習したり、海外留学などもしていきたいと考えています。貴校の説明会に参加して、英語の少人数制授業の実施やTOEIC対策を学校として取り組んでいることを知り、大変魅力を感じました。」

 どうでしょう? 違いは判りますか。

悪い例では、なぜ英語を頑張りたいのか、この高校が英語教育にどのように力を入れているのか、高校3年間をどのように頑張りたいのか、ということが具体的に語られていません。この後の質問で、「なぜ英語を頑張りたいのですか」と聞かれれば話が広がりますが、聞かれなければアピールできないままになってしまいます。

だから、「志願理由」など必ず聞かれるいくつかの質問の回答の中に、アピールしたい内容をすべて詰め込むように準備をしておくのです。

言いたいことが言えなかった、というのが一番悔しいから、全部出し切れるように準備をすればいいんだね。

必ず聞かれる質問の答えにアピールしたい内容をすべて詰め込もう

  まとめ

最後に気を付けたいこと。

視線はなるべく合わせる、聞き取りやすい声で、語尾をしっかりと話すなどのことは、普段から学校の先生、塾の先生、近所の方など目上の方と話す機会には心がけておくといいと思います。急にその時だけできるものではありません。

 また、高得点を取るためにうまく話そうとか、何かの面接ノウハウ本からパクって話そう、では失敗します。

 面接の準備は、中学3年間を振り返り、また将来について、高校生活について考える貴重な機会です。そうして準備する中で自分を見つめ、自分の言葉で自分を語ることが一番のアピールなのです。

今年もだんだん受験が近づいてきますね。全受験生の健闘を祈ります。