こんにちは。ORIONです。
神奈川県立の横浜国際高校が国際バカロレア(IB)コース(仮称)を2019年春から開始しましたね。これは都立国際高校や学芸大附属国際、2018年度新たに指定された法政国際高校などに続いての認定校です。ではまず「国際バカロレアって何?」というところからご紹介します。
「国際バカロレアって知ってる?」
「なんだか美味しそうね。」
「それはババロア!バカロレアは食べられないよ。」
なんて、冗談みたいな会話ですが、実際の生徒との会話です。そのくらいバカロレアのことは浸透していないのですね。そこで今回は、まずバカロレアって何?って部分から説明をしていきます。これから、トレンドになっていくと思うので、知っていて損のない内容ですよ。
国際バカロレアとは
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年にスイス・ジュネーブで設立された非営利組織・国際バカロレア機構(IBO)が認定する教育プログラムのことです。海外では広に知られていますが、日本ではまだ浸透していないかもしれません。でも、世界で活躍したい、という人は是非知っておいて欲しい内容です。
国際バカロレアの魅力
海外の大学への入学資格が得られる
国際バカロレアの教育を受けることで「ディプロマ」という認定証書が得られます。この認定証書は世界各国の多くの大学で正規の入学資格や受験資格として認められていることです。海外の名門大学として誰もが知るハーバード大学やオックスフォード大学、ケンブリッジ大学などに進学したい人にとっては大きな武器を手に入れることができるということです。
世界に通用する能力を身につけられる
国際バカロレアの最大の魅力は、世界に通用する論理的思考力や表現力、コミュニケーション能力などが身につけられること。欧米の大学で学ぶ際に必要となる基礎的な力や、将来グローバル社会で活躍するためのスキルを、高校時代から磨いていけるのは、何物にも代えがたい財産になるでしょう。
国際バカロレア認定校とは
文部科学省の発表によると2017年6月1日現在で、国際バカロレアの認定校とされている学校は、世界140以上の国・地域、4,846校にのぼります。
日本国内では47校ですが、今まではインターナショナル・スクールが中心でした。インターナショナル・スクールは学校教育法で認められている学校とは異なるので、日本の高等学校の卒業資格が得られません。また、インターナショナル・スクールの卒業生は日本人だけではないこともあり、卒業生の多くが海外の大学に進学するケースが多かったという背景もありました。いわゆる日本の高等学校の卒業資格が得られる学校(学校教育法第1条に規定されている学校)で、「国際バカロレア(IB)」を採り入れているのは26校です。このほかにも準備中の学校は10校あまり存在すると、現在のところ判明しています
首都圏でのIB教育プログラム導入校
首都圏で「国際バカロレア(IB)」の教育プログラムを採り入れているところを紹介しておきます。どの段階のプログラムを採り入れているか、変更点などは各学校のホームページや、学校説明会などで確認するようにしてください。
- 茗渓学園高等学校
- ぐんま国際アカデミー
- 昌平中学校
- 筑波大学附属坂戸高等学校
- 玉川学園中学部・高等部
- 東京学芸大学国際中等教育学校
- 東京都立国際高等学校
- 法政大学女子高等学校(2018年度から)
- 横浜国際高校(2019年度から)
特に、玉川学園中学部・高等部、東京学芸大学国際中等教育学校は、「国際バカロレア(IB)」教育が始まった当初から導入をはじめ、注目を集めてきた学校です。なので、カリキュラムや指導の点で一日の長があります。
横浜国際高校 のバカロレアコースとは
DLDPと呼ばれるプログラムの導入
- ディプロマプログラム
- DLDP(デュアル・ランゲージ・ディプロマ・プログラム)
- 高校卒業資格とIBディプロマ資格
国際バカロレアの理念、教育内容を実行していくのはもちろんのこと、DLDPと呼ばれるプログラムを導入します。一般的には英語もしくはフランス語で行われるIBのDPですが、横浜国際では英語と数学の授業のみを英語で実施し、他の科目は日本語で実施される予定となっています。
IBのDP修了資格も取得可能
文部科学省が定める高校学習指導要領の基準も満たしたカリキュラムとなっているので、高校卒業の資格と同時にIBのDP修了資格も取得できます。
まとめ
以上、国際バカロレアについて解説してきましたが、グローバル化がキーワードとなっている次世代を担う若者たちには是非知っておいて欲しい内容だと改めて感じました。もうすぐオリンピックもありますが、時代はどんどんグローバルになっていくと予想されます。きっと今後、認定校もどんどん増えていくかもしれませんね